先日、試験の審査をしてきました。
素敵な演奏をいくつか聴かせて貰いました♪ きっと誰しもが、練習過程において
楽譜に忠実に弾いているのに、なんだか殺風景で無機質な演奏になってしまうという経験をした事があるのではないでしょうか。 反対に、演奏を聴いていると楽しい気分になったり、風景が浮かんできたり、その作品の魅力が伝わってくる演奏もありますよね。 当日は演奏を聴きながら、その違いについて眺めていると、
《ニュアンス》の捉え方が大きく
影響していることがわかりました。 ※ニュアンスとは、楽譜に記されている強弱記号やアクセント、スタッカート
などの指示のこと そもそも作曲家は、自分の気持ちやアイデア、心に残った場面や風景
などを、音楽にして表現します。
それは大切な人に手紙を書くように、作家が物語を書くように。
ただ音楽の場合は、楽譜に書けることは、音符や記号だけ。そのため、
音に込められた思いや、音の細かい表情を書くことは出来ません。
その代わりに作曲家は、メロディーの動きや和音の響き、リズムの使い方など色々な方法でその事をめいいっぱい表現しています。あとは、楽譜を読む人がそのことに気づいてくれることを信じて… このように作品の背景を想像して、理解に努めて、音で表現出来るよう実験を重ねる事が、音楽をする楽しいところではないでしょうか。 練習もより有意義な時間となることでしょう。 そこで、想像力を養うことのできる図書を一冊ご紹介します♪
音楽之友社より
『音楽物語 わたし、ピアノすきかも♪』
轟 千尋さん
色々な発想がイラスト付きで描かれています。 お子様や大人の方にも、音楽の本質や楽譜との向き合い方を学べる良い本だと思います♪ 例:forte=強く、大きく から連想されること 海のように広い感じ 重たいくまさん 怒っている感じ 近くに迫ってる感じ 木々の間からいっせいに光が差し込んできた感じ 大人数で合唱している響き など この絵本は、3年生の生徒さんが
1人で読み理解のできる内容となっています。年長さんの生徒さんには読み聞かせをすると、理解されていましたので、親子で楽しめる本だと思います♪ 葛飾教室に置いておきますので、
ご興味のある方はお手にとってみてください。
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